ファーティマ朝のエジプト征服
ファーティマ朝のエジプト征服(ファーティマちょうのエジプトせいふく)は、969年7月に将軍のジャウハル・アッ=スィキッリーが率いるファーティマ朝軍が、アッバース朝の宗主権のもとで独立政権を築いていたイフシード朝統治下のエジプトを征服した事件である。 イスラーム教シーア派の一派であるイスマーイール派によって909年にイフリーキヤ(現代のチュニジアとアルジェリア北東部)で建国されたファーティマ朝は、建国当初からスンニ派のアッバース朝の打倒とイスラーム世界の統一を掲げて東方への進出を目指していたが、ファーティマ朝はエジプトの征服によってその目標に近づくとともに、イスラーム世界の指導者の地位と正統性をめぐるそれぞれの政治勢力と宗派の対立と発展に大きな影響を与えることになった。