ベイルート-ダマスカス鉄道S形蒸気機関車
ベイルート-ダマスカス鉄道S形蒸気機関車(ベイルート-ダマスカスてつどうSがたじょうききかんしゃ)は、レバノンとシリア間にまたがるベイルート-ダマスカス鉄道で使用された山岳鉄道用ラック式蒸気機関車である。 == 概要 == 1891年フランスに設立されたSociété des Chemins de fer Ottomans économiques de Beyrouth-Damas-Hauran(1893年に、後にラヤーク - アレッポ間の鉄道建設を計画した別の会社と統合してSociété Ottomane du Chemin de fer Damas–Hamah et prolongements (DHP)に社名変更)によって当時オスマン帝国であった、現在のレバノンのベイルートから同じくシリアのダマスカスに至る1050mm軌間の山岳鉄道として建設された路線である通称ベイルート-ダマスカス鉄道は、標高2500-3000m級の山々が連なるレバノン山脈とアンチレバノン山脈の二つの山脈を超えるため、全144.5kmの路線のうち、34kmが最急勾配70パーミルのアブト式ラック区間となっており、1895年8月3日の開業以降、ラック式蒸気機関車と粘着式蒸気機関車を併用して運行されていた。