罪ある母
『罪ある母』(つみあるはは、フランス語: L'Autre Tartuffe ou la Mère coupable、もう一人のタルチェフまたは罪ある母)は、『セビリアの理髪師』と『フィガロの結婚』に続く、ボーマルシェ作のフィガロ三部作の3番目の戯曲である。 フィガロ三部作のうちの前作『フィガロの結婚』では君主制に対するフィガロによる抗議表明が自分の主人である伯爵とのやり取りの中で強くあり、作品の姿勢にもなっていたが、この作でフィガロは伯爵に対して従順であり、抗議の対象は、自分もまた不義による出産をさせた身であることを棚に上げた伯爵からの、自分の妻の不義出産への抗議へフィガロは同調していて、作品は男子を特権化する抗議性へとシフトして矮小化している。